夏織の不定期日記

不定期に更新します。

オリキャラ物語 悲劇編

今回はオリキャラの隼君と飛鳥ちゃんの悲しすぎる過去を小説にします。
グロテスクな表現が一部あります。

「お兄ちゃん、お兄ちゃん、早く!!!」
「分かってるって。急がなくても大丈夫。」
「でも、売り切れちゃうよー?」
「だーいじょうぶだって。僕が保障するから。」
「・・・・・ほしょうって、何?」
「・・・・・・よし、行こうか飛鳥。」
今日は妹の飛鳥と一緒に買い物に行った。秋晴れの綺麗な日だった。
「・・・・あ、ガートル君の家、工事してる。」
「・・・・ガートル君って?」
「飛鳥のお友達!かっこいいんだよー」
「そっか。 ・・・・早く行こう。」
カラン… カラン… 「おーい、バランス崩すなよー!」「了解!」
カラン… カラン… 「あっ・・・・ 危ない!!!!」

太陽の逆光で、何か棒状の物が落ちてきたことしか分からなかった。

「「え?」」
ガッ「ぅあっ・・・・」
「「「「きゃああああ!!!!!」」」」

飛鳥の後頭部からは血。近くに転がっているのは、鮮血のついた鉄材。

飛鳥の後頭部に鉄材が当たったのだ。

ヒュッ…
もう一つ、鉄材。狙ったように飛鳥の体へと落ちてくる。
「・・・・飛鳥っ」
上を見たのが、間違いだった。
飛鳥を守るために抱え込んだ。そして、今どのくらいの高さにあるのか確認しようとしたその時、僕の右目に鉄材が当たった。
右目に当たったあと、飛鳥の腕をかすった。


神様は 残酷だ
僕から妹を奪うなんて。
僕が何をした?飛鳥が何をした?
酷すぎるよ。


飛鳥は病院に搬送される前に天へ昇った。
後頭部に当たった時点で、命の火は消えかけていたのだ。
そして僕の右目は失明した。

それは、10歳の僕が目にしてはいけない程、残酷で、悲しい日であった。
          Badend