夏織の不定期日記

不定期に更新します。

オリキャラ物語5

リシュアの気持ち・・・・って言われても・・・・。
「・・・どういうことですか。」
「あのとき、君はリシュアと一緒に死ねばよかったと思っていたろう?」
・・・・なんでわかるの・・・・・・・?
先生は、私の気持ちが分かるの・・・・?
「・・・・じゃあ、まずリシュアの立場になってみよう。
爆発が起こる。アパートは大混乱だ。急いで煙から逃げる人がいる。家族を守ろうとする人がいる。 君がリシュアだとする。  あの場に友達がいる。さあ君は、友達と一緒に逃げるか?けれど煙と火が多すぎて逃げるのは困難だ。どんどん瓦礫は落ちてくる。  君なら、どうする?」
「私は・・・・・」
私は、どうする?友達と一緒に逃げ出すか? ダメだ。二人とも死んでしまう。どうする?どうする?どうする?…
「・・・・・友達だけ、逃がす。」
「それは、どうしてだい?」
「だって・・・・自分より、友達を優先したいですし・・・。」
「そうだね、心優しい人ならば、そうするだろうね。
リシュアも、きっとそうではないのかな。」


ああ
そうか
だからみんなが
「気持ちを考えろ」って
言ったのか
リシュアを助けたいがために
私が火の中に飛び込むのは
リシュアの勇気を
無視することになるのか

ごめんね
ありがとう
リシュア

どうか
心安らかに眠ってて

リシュア・・・・・・

「・・・・先生。」

「ありがとうございます。」

私は
笑えた。