夏織の不定期日記

不定期に更新します。

オリキャラ物語4

キキーッ…
家の前に車が停まり、中から人が出てきました。
赤い車体。少し高めの天井。出てきたのは─
6年前、クラウスさんを慰めていた、あのシルクハットの男性でした。
「先生か・・・・。」兄さんが階段を駆け下りる音がします。
「レスト・ミイナ君だね・・・手紙、受け取ったよ。」
「ありがとう・・・ございます・・・・。」
「妹さんは?」
「上です・・・こちらです。」

え、私?妹って、私・・・・よね? うん、私しかいないわ。
カチャ
「・・・・アルル・ミイナさんだね。」
「・・・・・どなたですか。」
「私はエルシャール・レイトン。考古学の教授だ。」
「そうですか・・・。教授さんが、私に何の用ですか。」
君を、救いに来たんだ。
・・・・・・え?いきなりすぎて、分からない。
「救い・・・・に?」
・・・・大方、兄さんね。
「ハァ… 兄さん・・・ね。どうして?」
「アルルの・・・ 笑顔がもう一度見たかったんだ。・・・・・・心から、もう一度笑ってほしいんだ。」
「・・・・私は、もう笑えないよ、兄さん。笑われることはあっても、笑うことはできないよ。」
「いいや、君は笑える。」
「・・・・先生?」
「リシュアの気持ち、君が深く考えることができるならば、君は笑える。」
リシュアの、気持ち・・・・・
「リシュアちゃんの気持ちも考えて・・・」
優花の言葉が頭に浮かびました。

リシュアの・・・・・

気持ち・・・・・・。

5は気が向けば^^;