夏織の不定期日記

不定期に更新します。

オリキャラ物語(え

レイトンチャットでらーちゃんに見せたアルルさんのお話です。とことん暗いです。長いです。

・・・10年前、あの忌まわしき爆発事故が起きました。そばではクラウスさんが泣いていました。建物は燃えています。隣からは煙が起きています。白衣を着た男性が走っていきます。 当時4歳だった私は、何もできず、ただ、アパートの一室を見つめていました。
「・・・・リシュア・・・・。」
友達の名を呼びました。勿論返事はありません。だって、リシュアはあの火の中なのですから。
「リシュア・・・」
涙は出ません。ただ、私を強い罪悪感が襲っていただけでした。
「ごめんね・・・・私もあの中にいれば・・・・・」
リシュアは、ひとりぼっちで死ななかったのに。
「アルル!!」
「・・・お兄ちゃん」
私の兄、レストお兄ちゃんが走ってきました。
「・・・・どうしよう・・・・私の・・・私のせいで・・・リシュアが・・・!」
安堵から、私はとうとう泣き出してしまいました。お兄ちゃんは、そっと私を抱きしめました。
「・・・大丈夫、大丈夫・・・」
繰り返し、お兄ちゃんは呟きました。
この日、私はリシュアの家へ遊びに行っていました。
「お隣でね、おっきい実験やってるんだって!!」
リシュアは、頬を紅潮させてまくしたてました。近くで、大きな実験をやることなど、滅多にないからでしょうか。
「・・・・あ!どうしよう、お家に忘れ物しちゃった・・・!」
「取りに行ってきたら?リシュア、ここでアルルちゃん待ってるから!」
「ありがとう!取りに行ってくるね!」
そして、リシュアの家を出た直後、ビリビリと電気が隣の建物の一室で光り、ガラスが割れ、煙が昇り、一瞬ののちにアパートは火と煙に包まれました。
「リシュアぁあああ!!!」
大声で呼んでも、人々の入り混じった声でかき消されます。─クラウスさんは、綺麗なシルクハットを被った男性に慰めてもらっていました。
「リシュアっ・・・!」
私は走って、あのアパートの、リシュアの部屋へ急ぎます。お兄ちゃんが私を止める声も聞かず。
「ダメダメ!!危ないから来ちゃダメだ!!」
消防隊員の人が私を止めます。
「リシュアが・・・・リシュアがぁ・・・!!」
消防隊員の人に連れ戻される中、私はリシュアの名前を呼び続けました。

後日、ロンドンタイムズの一面は、あの事故について載っていました。死亡者の中には、「リシュア・クローラ」
─リシュアの名前が載っていました。

終わり!(( マンガにしたいと思っていr(やめろ